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(エブリスタ外の小説収録スタジオ楽屋にて)
ルイス:
……それにしても、まさかセリアが軍人役をやるとは思わなかったな。
セリア:
アルさんならまだ分かるんですけれど。
アル:
ってのは?
セリア:
だって、『帝王戦記』でヘルコーロのカルナス要塞にいたじゃないですか。
アル:
まあ、確かにそりゃそうだが。
ルイス:
西アルティア大戦の時は何故か俺まで陣頭指揮を執らされてたが、まさかまた軍人役をやるとは思わなかったぞ。
アル:
……猫人間ルディスが軍人か?
ルイス:
馬鹿、あんな子供の姿で軍人なものか。台本を見ろ。
セリア:
(子供役も問題なくこなせる時点で、私達最初から変な存在なんですけれど……)
アル:
……何処にレヴィがいる、ってんだ。
ルイス:
ほら、こいつだ。Лев Гонжаровって奴だ。
アル:
……イレープ・ヨーヴァポプ? 随分下手くそな訳の分からないスペリングだな。
ルイス:
ドイツ語読みに無理矢理持っていくな。ドイツ人ならレオンがオットー・ボーネンクラウト役で出てるだろうが。
セリア:
(多分アルさんがドイツ系だからそう読んだだけなんじゃ……)
アル:
じゃ何だ、この暗号にし損ねたみたいなローマ字〈※下図参照〉は?
ルイス:
前提からして合ってないぞ。これはキリル文字だ。俺はロシア兵のレフ・ゴンジャロフ役で出ているんだ。
アル:
ロシア……? そりゃまた何で? レヴィの名前ならフランスの方が俺よりしっくりくるだろ? 何で俺がフランス兵のアルベール・ルベールなんて名前でやらなくちゃならないんだ。
ルイス:
……言っておくが、アル、お前も名前のスペルは何も変わってないからな。
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