El Akto 01

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麻理亜: それにしてもハーちゃん、“活字俳優”なんて大袈裟な名前だと思わない? 貞美: 別に。桜李が勝手に言ってるだけだから、気にしても何にもならないじゃないのさ。 麻理亜: それはそうかもしれないけれど…… 貞美: それにしたって、桜李贔屓のあんたが苦言とは、面白い事もあるものね。 麻理亜: 苦言、って程じゃ…… 貞美: ま、どうでもいいわ。あたしにとっちゃ、相手は脚本とキャスト担当の、只のスタッフでしかないんだから。 麻理亜: …… 貞美: ん、どうしたのよ? 麻理亜: ……確かに、ハーちゃんにとっては本当にそんな感じだったね。 貞美: 逆にあたしからすれば、麻理亜の考えの方が不思議よ。麻理亜はあいつの何だと思ってるの? 麻理亜: 私にとっては、兄の友達っていうのが真っ先にあるから。 貞美: そのお兄さんの友達に惚れてんのよね? 麻理亜: んなっ、何を急に!? 貞美: (図星ね) 麻理亜: そんなのはどうでもいいから、ハーちゃん! 貞美: へえ、どうでもいいんだ…… 麻理亜: ま、いや、違う。そういう意味じゃなくて…… 貞美: どう聞いたってそういう意味に聞こえるんだけど。ま、面白い麻理亜が見られたからあたしは満足ね。 麻理亜: じゃあさ、ハーちゃんはどうなの。 貞美: お生憎様。あたしは色恋なんて興味ないの。いじられない分あたしの勝ちね。 麻理亜: (それ、勝ってるの?)
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