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冴香:
お疲れ、結希。
結希:
お疲れ様。それにしても、最近小説の仕事がなかなかないわね。
冴香:
まあ、私達は他があるからましなんじゃないの? 文江のお兄さんとか、めっきりみないじゃない。
結希:
それもそうね。まあ、あの一件以来主役をやってたあれが打ちきりになっちゃったんだから、可愛そうな気はするんだけど……
冴香:
……まあ、あれに関しては結希も他人事じゃなかったものね。
結希:
本当、一ヶ所何かあれば全部やられた、なんて考え方のお陰で迷惑してるわ……って、まさか冴香も他人事だと思ってない?
冴香:
そんな訳ないじゃない。今日は我が身、よ。油断して降り掛かられても困るから。
結希:
でも、いつもいつも警戒できる訳じゃないんでしょ?
冴香:
……まあ、そうなんだけどね。
結希:
気を付けてたって来るのは来る。どうしろ、って所よね。
冴香:
そればっかりは何とも言えないわ……
結希:
ま、備えられなきゃその時ぶち当たればいいのよ。
冴香:
(……本当にそれでいいの?)
結希:
だからこの話はおしまいにしましょ。ほら、薄皮饅頭でも食べながらさ。
冴香:
ええ、こういう突然なら大歓迎よ。
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