El Akto 04

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悠希奈: でも、久し振りだったね、良平くん。 良平: まさか柳川が俺達を再登場させるとはな。しかも二人揃って。悠希奈だけならともかく、俺なんかあの事故で全部打切だったから出ようがなかっただろ? 悠希奈: でも、あの役柄は合ってると思うよ。 良平: ウェーリ役か? 昨日(註:2014年6月2日)出演が突然決まった奴を評価するにはまだ早いと思うぞ。 悠希奈: 私の評価だからいいんだって。それにしても、良平くんって随分昔から出てるんじゃないの? 良平: まあ、最初が十年前の夏になるから結構するな。あの頃他にいたのは真由美と文江とボナくらいだったな。金銀兄弟は……まああいつらはあれっきりだけどな。 悠希奈: 私は七年前だったよね、確か。あの頃は葉月なんて役名だったっけ。 良平: それが巡り巡って本名で出るようになったんだよな。何があったんだか知らないけど、あの柳川だからな…… 悠希奈: 何だか懐かしくなってきちゃった。 良平: そういえば、あの時のオルゴールって、悠希奈の私物だったよな? 悠希奈: ああ、これの事? 良平: そう、それ。 悠希奈: アドリブで何かやれって指示だったけど、今考えるとあの振りはなかったよね。 良平: 仕方ないだろ、慣れてなかったんだから。それに、俺からしたら結構自然に動けたさ。 悠希奈: 本当? 良平: あれは台本に合わせるとぎこちなくなったろうな。 悠希奈: まあ、良平くんがそれだったらいいんだけどね。 良平: 何にしたって、こうしてまた二人で出られるなんてな。 悠希奈: 今度は私の方が主人公だけどね。うまくいかなかったら、その時はお願い、いい? 良平: 勿論。“お前の魔法使い”、だろ? 悠希奈: ……それやめて、恥ずかしいから。
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