14/19
前へ
/22ページ
次へ
「はぁ…、あーやばかった」 俺はすぐ泣きそうになるくせにどうしてか涙は出てこない。きっとあの日に涙も、人間らしさも、全部忘れてきたんだ。そのお陰で今もスパイ業がうまくいってる訳なんだけどね。 もやもやと考えながら教室への廊下を歩く。…長ぇな!なんでこんな広いんだよ! 「あっ、や、やめてっ!」 「大人しくしろ!」 「っ、やだ、やっ、あ」 不穏な音が聞こえるお´・ω・) ここは正義のヒーロー密たんの出番かな?← じゃなくて!! 耳を済ませるとドアが閉めてある教室から男の気配が5人。声からして同意での行為でないとみた!俺の出番だああああアアア!! の前に変装解こ(いそいそ) ―ズガアアァァアアンっ!! 「うわ、なんだっ!!」 「おいっ、そいつを隠せ!」 ドア蹴破ってみた。カードで入れちゃうんだけどね。スパイやってるくせに派手好きなんだ、俺(。・ω・。) 「お前らなにしてんのー?」 「な、っなにって、別になにも、お前には関係ねぇよ!!」 「ふぅん」 喋る男たちの後ろに小さく震える頭が見えた。きっと襲われてた子だろう。 ードカっ、! 「っ、ぐぁ、!」 「まずは1人ぃ」 「て、てめぇ!よくもっ」 ードスっ! 「かはっ、!」 「はい、2人ぃ」 残りの3人に視線を移す。 「ヒッ、ひいっ!!やっ、やめろっ!!許してくれぇ!!」 「はっ、この期に及んで許しを乞うの?…まあいいや、さっさっと消えてよ」 ーバタバタバタっ
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加