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「はぁ…、あーやばかった」
俺はすぐ泣きそうになるくせにどうしてか涙は出てこない。きっとあの日に涙も、人間らしさも、全部忘れてきたんだ。そのお陰で今もスパイ業がうまくいってる訳なんだけどね。
もやもやと考えながら教室への廊下を歩く。…長ぇな!なんでこんな広いんだよ!
「あっ、や、やめてっ!」
「大人しくしろ!」
「っ、やだ、やっ、あ」
不穏な音が聞こえるお´・ω・)
ここは正義のヒーロー密たんの出番かな?←
じゃなくて!!
耳を済ませるとドアが閉めてある教室から男の気配が5人。声からして同意での行為でないとみた!俺の出番だああああアアア!!
の前に変装解こ(いそいそ)
―ズガアアァァアアンっ!!
「うわ、なんだっ!!」
「おいっ、そいつを隠せ!」
ドア蹴破ってみた。カードで入れちゃうんだけどね。スパイやってるくせに派手好きなんだ、俺(。・ω・。)
「お前らなにしてんのー?」
「な、っなにって、別になにも、お前には関係ねぇよ!!」
「ふぅん」
喋る男たちの後ろに小さく震える頭が見えた。きっと襲われてた子だろう。
ードカっ、!
「っ、ぐぁ、!」
「まずは1人ぃ」
「て、てめぇ!よくもっ」
ードスっ!
「かはっ、!」
「はい、2人ぃ」
残りの3人に視線を移す。
「ヒッ、ひいっ!!やっ、やめろっ!!許してくれぇ!!」
「はっ、この期に及んで許しを乞うの?…まあいいや、さっさっと消えてよ」
ーバタバタバタっ
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