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「ふぅっ、大丈夫?」
「あっ、あのっ…」
「あ、(奈々ちゃんじゃん!)」
「た、助けてもらって、っ、ありがと、ご、ございまっ、し、た」
まだ恐怖が抜けないのか、小刻みに震えながらも俺の目を見てお礼を言う奈々ちゃん。ほんといい子だなぁ…。にしても入学早々、奈々ちゃんも可愛いから災難なことだ。
「おいで」
「っ、え、あの」
ぎゅうっ、と奈々ちゃんを抱き寄せる。出来るだけ優しく、そっと。
「怖かったね。もう安心していいから」
ぽんぽん、と頭を撫でてやると、やっと緊張の糸が切れたみたいで、奈々ちゃんの目に涙がたまっていく。
「うぅっ、こ、こわかっ、たぁっ、」
「……よしよし(あー、かわいい)」
とか不謹慎なことを考えてたら
「…………すぅーっ、すぅ…」
奈々ちゃんが
お休みになられました(@゚▽゚@)
俺は奈々ちゃんのママンかっ!!
とりあえず保健室だな、これは。
「えっと…、りい!いる?」
「はいっ、密さま!」
シュバっ、て音がして俺の横にりいが着地。もう忍者の域だよ、それ。てかいったいいつもどこに隠れてんの?(・д・ = ・д・)キョロキョロ
「奈々ちゃん保健室に連れてってあげて」
「御意」
「よし、オッケー」
と言うわけで俺はチャラ男にもどるお。
「ああ~教室までの道のりが長い~」
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