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木を伝って教室の窓に手をかけたが…開かない(な、んだと…!)誰も気づいてない奇跡。えー…これ遅刻決定パターン…。初日からか…。
ガラッ、
「おい、席につけ。出席とるぞ」
あ、誰か入ってきた。うわ、担任?妙にイケメンだな。あれ、でもあれホストじゃない?え?錯覚?
──ばちっ、
あ、目があった。
なんか面倒くさそうだな。初日からすいませんね。
ホストはこっちにくるとがちゃっと鍵を開けて俺を中に引きずり込んだ。
「せ、せんせぇ、おはようございまあーす 汗」
「窓から登校するなとは言ってないが…、お前バカか」
「バカじゃないですよお~。えっとお、すみませんでしたぁー」
「さっさっと席につけ、密」
「えぇ~名前知って…」
「入学式を最初から最後まで寝てたのはお前しかいなかったからなあ」
「え、へへ。ごめんなさい…(うるうる)」
「「「////////!!」」」
みんな顔真っ赤ー。俺やる~。
「敬語はいらねえ。俺は桐原彩都(きりはらさいと)だ。彩都って特別に呼んでもい「じゃあ"きりちゃん"で♪」…好きにしろ」
いまだに赤いクラスメートたちはスルーで、前にかいてある自分の席につく。廊下側か、まあまあだな。
「おい、密」
「なあに?きりちゃん♪」
「HRが終わったら理事長室にいけ。理事長が呼んでた」
「わかったあ♪ありがとねえ~(にこっ)」
二度目の笑顔でクラスの三分の二がトイレに駆け込んだのを密は知らない(すぐ寝たから)
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