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「えっと、じゃあ本題に入るけど、制裁とか強姦とかを取り締まるって話きいた?」 「聞きました。風紀の手に負えないやつだけですよね」 「うん。最近過激なのが増えちゃって、正直困ってるんだよね」 「ほう、楽しそうですね」 俺悪いやつ懲らしめるの好きなんだよねー。スッキリするし。 「……まあ、とにかくよろしくね。代償はコレ」 と渡されたのは定番の… 「カード?」 「そうだよ。これね、食堂で好きなものなんでも頼めるし、学校のどの部屋でも入れるんだよ。因みにブラックは君と僕だけ」 どうやら、ブラックは持ってたら色々得らしい。外出許可もこれを見せるだけ。生徒会と風紀はゴールド。一般生はホワイト。ゴールドは入れる部屋は限られるし、外出許可も降りない。 俺ラッキー☆(o>ω<o)へへっ 「あ、あと授業も免除だから、出たいときだけでいいよ」 「ほんとですか!?やったーっ!!」 「(かわいいなあ…)あ、密くん」 「なんですか、彼方さん!(餌付け成功←)」 「困ったときはいつでもここにおいで」 「へ」 「君のお父さんに約束したんだ。密くんを守るって。そう、それに橘くんも君のことを守るってことで入ることを許可してるから」 「りいにも会ったんですか?」 「うん。偶然だけどね。君の話ばかりしてたよ」 「そ、ですか…」 恥ずかしいことするな、あいつ// 「ま、そうゆうこと。寮だからきっと橘くんも寂しいだろうしね」 「…ありがとうございます//」 「そうやって笑うと、ますますお父さんに似てるね」 「…はは、どうも」 「密、くん?」 あーやばい。顔に出ちゃったよ。これだから父さんに似てるって言われるのは嫌だ。 「じゃ俺、そろそろ失礼します」 「あ、カツラとコンタクトを…ってない!!(-ロ-;)」 「預かってもらってありがとうございました。じゃ」 ばたん、 「いったいいつの間に…」 ----------------- 「俺は……、父さんみたいに立派なんかじゃないよ…、彼方さん」 一言呟いて寮に向かった。
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