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「さんまるご~♪さんまるご~♪」
俺の部屋は305号室。ちゃっかりチャラ男に戻って、広い廊下を歩いていると
「岸名密くん!!」
「んー…?」
あれ、ここに知り合いはいないはずだが。
声がした方を向くと、そこにはにこにこしながらこっちに来る爽やかイケメン。えーと…誰…?
「はじめまして!」
あ、やっぱり知らない人でした。
「はじめましてぇ~♪君はー?」
「俺、和田悠誠(わだ ゆうせい)って言うんだけど、岸名密くんだよね」
「そうだよぉ。俺になんかあったぁ~?」
「俺、あのさ、一目惚れしちゃった。密くんに」
「(…………わお)」
「クラスで窓から入ってきてすっげぇ目立ってたのもだけど、めっちゃ俺のタイプなんだよね」
「でも俺ぇ、いっぱい彼女いるしぃ~」
いたらいいな、という願望←
「いいよ別に。じゃ、とりあえず友達からな!そういうことだから、よろしく!(キラン)」
「よ、よろしく~」
「俺のこと、悠って呼んでね。密って呼んでもいい?」
「いいよぉ♪じゃあまたクラスでねぇ~」
「おう!またな」
風のように去っていかれました。
うーん…。いきなり男に好かれるってどうなんだ。別に男がダメなわけじゃないけどさあ…。なんかこう、気分的に…ね?
…とりあえず、さんまるごだ!さんまるごっ!
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