第三段落

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中学校に入り、中一の後半で初めて心を開いた友達ができた。 その人は無口で、おとなしかったけれど、お喋りの大好きな私の話をよく聞いてくれた。 それからも全く変わらず笑顔でただ頷くだけだった。 ある部活の日、その子が 「うーん。草取り面倒臭い。」といったのだ。 内心とても驚いた。 少し耳を疑ったほどだ。 けれど、紛れもなくその子だった。 普通のことのように聞こえるかもしれない。 誰がいったって、「そうだね」と返すような他愛もない会話であるから。 それでも、今まで自分から話してくれることがなかった人が、そのような他愛もない話を持ち込んでくれたことが嬉しかった。
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