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中学校に入り、中一の後半で初めて心を開いた友達ができた。
その人は無口で、おとなしかったけれど、お喋りの大好きな私の話をよく聞いてくれた。
それからも全く変わらず笑顔でただ頷くだけだった。
ある部活の日、その子が
「うーん。草取り面倒臭い。」といったのだ。
内心とても驚いた。
少し耳を疑ったほどだ。
けれど、紛れもなくその子だった。
普通のことのように聞こえるかもしれない。
誰がいったって、「そうだね」と返すような他愛もない会話であるから。
それでも、今まで自分から話してくれることがなかった人が、そのような他愛もない話を持ち込んでくれたことが嬉しかった。
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