また、日常の幕開け

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「あ、おかえりー」  ビクビクしながら翔さんのバイクから降りると、ママが玄関先で花に水をやっていた。  普通に笑顔で言われたものだから、呆然としてしまった。 「ま、ママ?」 「うん?」  怒りの極地で逆に笑顔、という感じでもない。  笑顔のママは眉を上げ、「なあに?」という雰囲気で私の顔を見る。 「翔くん、おはよう」 「明里さん、おはようございます」 「朝ごはん、食べた?」 「いえ、まだ……」  照れくさそうに肩をすくめた翔さんに、ママは「用意するから食べていきなさい」と微笑んだ。  そのまま、本当に何でもない様子でママは玄関を開けて先に上がってしまう。  ……何が、どうなってるの? 「翔さん?」  振り返ると、笑いをこらえている翔さんがいた。 「……話、明里さんから聞く?」  本当に、意味が判らない。 .
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