また、日常の幕開け

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「だってあんた達、どうせそのうち結婚するんでしょう?」  外泊したこと怒らないの、と私が訊ねると、ママはフライパン片手にキョトンとした顔でそう言った。 「え?」  思わず翔さんを振り返ると、彼は何でもないような顔でテレビの電源を入れている。  まるで私達の話なんか聞こえていないような顔だ。  ますます意味が判らなくて、もう一度ママを見る。ママはフライパンの上でジュウジュウ焼かれている卵を眩しそうに見つめた。 「ママ?」  テレビの天気予報を見始めた翔さんに聞こえないよう、ママの隣に立った。  すると、私のその意図が判ったのか、ママも声をひそめてくれる。 「昨夜、翔くんからちゃんと電話、あったしね。今夜真琴泊めるかもーって」 「え……」 「別に、翔くんと一緒ならいいけど、って私も言ったんだけど。そういうの、ちゃんとしたいって。いいわね、大事にされて」 .
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