また、日常の幕開け

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「真琴、俺、今日も仕事なんだけど……」  朝食を済ませて帰ろうとする翔さんを捕まえて、私は自分の部屋に駆け込んだ。  どうやらお姉ちゃんはしっかり夜遊びをして帰って来たらしく、まだ寝ていて起きてこない。 「判ってる。でも、5分か10分くらいの時間はあるでしょう?」  私の問いに、翔さんは「参ったな……」と言いながら頬を人差し指で掻いた。 「訊きたいことがあるの」 「……判った」  観念したように、翔さんは私の椅子に座った。  私はそれに対峙するように、正面のベッドに腰を下ろす。 「翔さん、あのね」 「うん?」 「正直に言ってね。私、怒らないから」  言いながら、自分でも偉そうだな……と思った。  思ったけど、言葉がほとばしるようでもう止まらない。  昨夜やっと翔さんと想いが通じ合ったばかりなのに、どうしてこんなふうにわが物顔をして話したくなってしまうんだろう。 .
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