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「あっはっはっはっはっはっは! なんだそりゃ、お前、怒り損じゃん」
昼になって、私の様子を心配してやってきた大輔。
私が翔さんに連れ去られてから、どうなったのか何気に気にしてくれていたらしい。
バイトの昼休みだという大輔は、長居はしないと言いながらファーストフード店の定番セットメニューを持ってきていた。
大輔相手に言うのは恥ずかしかったけど、翔さんと付き合うことになったことと、彼の元恋人のことが気になって仕方なかった……という話をちゃんとした。
だって、大輔も円香のことを包み隠さず話してくれていたから──もちろん、信頼できる唯一無二の幼なじみとして。
大輔はまだヒーヒー笑いながら目尻を拭う。
「そんな、泣くほど笑わなくたって……」
「いや、おもしれえ。マジおもしれえ。確かに、俺ら最近“わしづか”の厨房事情とか知らなかったし」
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