また、日常の幕開け

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   大好きだった。  初恋だった、幼なじみ。  大輔は本当に、いいやつだ。  淡いままゆるりとちぎれていった、私の幼い恋心。  それだって、こうして願うためにあったのかな。もしかして。  大輔が「じゃあな」と明るく出ていくのを見送って、私はふいに翔さんに会いたくなった。  今朝別れたばかりなのに、もう会いたい。  好きな人がいるって、こういうとき思い出せる相手がいるって──とても、幸せなことだと、そう思った。 .
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