Epilogue・きみの瞳にぼくを映して

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  また一緒に過ごしたあと、私はあることを翔さんに相談した。  航くんのことだ。結局、航くんに何も言わずに翔さんと付き合うことになったから。 「航の目の前でお前のことさらった時点で、もう一目瞭然だけどな」  翔さんはそう笑っていたけど、それでもやっぱり、なんというか。  ちゃんとお話しなくちゃいけないんじゃないかな、って。  そう言った私を、翔さんがジロリと睨んだ。 「あのね。それを俺が許すとでも思ってるの」 「え?」 「そういう話をするってことは、航とふたりきりになるってことだ。それを俺が許すとでも?」 「し、翔さん?」  翔さんの反応に、面食らってしまった。 「付き合う前なら、笑って“言ってこい”って言ってやれたけど。もう、駄目」 「そんな……」  別に、航くんとふたりきりになりたいわけじゃないんだけど。 .
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