Epilogue・きみの瞳にぼくを映して

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  あれから、ママの恋人──紀幸さんは、田舎に帰って行ったそうだ。  他の誰でもない、ママから聞いた。ママは少し寂しそうにしていたけど、あんな人とはもっと早く別れるべきだった……と肩をすくめていた。  私のことがあってもなくても、あのふたりはいずれ別れてただろう、とはお姉ちゃんの弁だけど。  お姉ちゃんからすればママと紀幸さんは“価値観”というものがことごとく違っていたらしい。  どうなんだろう。私には難しいことは判らない。  それを翔さんに言うと、彼は苦そうな笑みを浮かべるだけだった。 .
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