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「あ、そうそう 偵察行く時はちゃんと猫になってから行けよ? それと、危険だと思ったらすぐにその場から離れる事、絶対深追いするな」 誠は俺が偵察に行く時には必ずこう言う… いつまでも俺は誠に甘やかされてるのかな? 「ちゃんとわかってるよ もう、誠は何年経っても俺を子供扱いするんだね」 「子供扱いじゃねえよ 心配してるから言ってるんだ」 心配…か 嬉しい反面、まだ子供扱いされているという残念な気持ちもある 「大丈夫だよ! 昔よりは強くなったし」 まぁ…まだ誠には勝てないけど 「そうだな ここ数年間、お前は本当によく頑張った」 そう言って、誠は俺の頭を撫でてくれた 「………」 誠に褒められた事により、俺は少し顔が赤らんだ 「暁 頼んだぞ」 誠は俺の頭から手を退け、真剣な眼差しでそう言った 「うん!」 誠が褒めてくれた…頼ってくれている… 嬉しいな 絶対沖田総司を救って、誠と元の時代に帰るんだ 皆が待ってる…あの時代に 「お、もうすぐ かごめ屋 かな?」 俺は足を止め、猫に戻ってからまた歩みだした トッ トッ スト… 屋根を伝い、かごめ屋の屋根の上に渡った さて…まずは屋根裏に入って、辻斬りが泊まってる部屋を探さないと カタ…ギシ… 屋根裏に入り、かごめ屋の構造を調べながら幾つかの部屋の上を渡った
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