序章 いったい何をしてくれとんじゃい!?

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・・・気がついたら訳の解らない場所にいた。 いや、何が起きているのか俺にもサッパリ解らん。 剣術の試合に出る為に家を出た。 そこまでは覚えている。 しかし玄関のドアを開けて外へ出た瞬間目の前が真っ暗になって視界が戻ったその時には目の前には見たこともない風景が眼前に広がっていた。 俺の名前は『鳴神雷(なるかみ・あずま)』。 剣術の特技とコンピューターの趣味を持つ平凡な高校生だ。 両親は既に他界しており京都の大学で日本史の教授をしながら古い剣術の道場を開いている父方の祖父に引き取られている。 尤も俺自身は大学を卒業するまで地元神戸で暮らす許可を祖父から得ており剣術の修行を続ける事を条件に仕送りを貰いながら実家で一人暮らしを続けていたのだが。 俺が出かけようとしていたのも俺が修める剣術の流派の試合に出場する為だった。
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