♭2・彼女と従妹

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§奏side§ 午後6時半をまわり、今日の当番である私が料理を作り終えても、陽向が降りてくる気配がない。 おかしいなあ……今日は陽向の好きな長芋の磯辺揚げなのに……仕方ない。見に行っガチャ 優花「あ、美味しそうなにお」 奏「きゃあぁぁぁぁあ!?」ビクッ 優花「きゃあ!?」ビクゥッ 奏「……ごめん、取り乱した///」カアッ 優花「あ、うん。あの……お姉ちゃん?」 奏「ん?」 優花「すっごく言い辛いんだけど、……ヒナ兄、爆睡。揺すっても、呼んでもダメ。キスでもしたら起きるかなって思ったけど」 奏「だめぇぇぇぇえ!!」 優花「……うん、そうなると思ってやらなかった。というか、流石に私には出来ないよ」 奏「ねえ、もしかして私でちょっと遊んでる?」 優花「……反応が面白くて、つい」 奏「あ、……そう」 なんと言うか、人って見かけによらずだよね、うん。 でも、そうか……陽向は疲れちゃったんだ。 仕方ない。これは半分くらいラップかけておいて、あとでクッキングペーパーかけてレンジで…… 優花「お姉ちゃん」 奏「?……あ、もうご飯出さなきゃだね。2人で食べよ?」 優花「……ヒナ兄と付き合ってるって、本当に本気なんですよね?」
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