♭2・彼女と従妹

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‡ ――― ― 奏「うにゅ//……すぅ」 陽向「はぁ……」 なんとか夕飯を食べ終わり、酔いが覚めない奏をなんとかソファに寝かしつけた俺は、深い溜め息をついた。 膝枕で寝かせたのは失敗だった。まあ、こうなった以上は仕方ない。自分のミスだ。 思わず、また溜め息をもらす。 優花「ヒナ兄、洗い物終わったよ」 陽向「優花……」 後ろのキッチンから優花がタオルで手を拭きながら歩いてきた。 隣のソファに近寄ると、身につけていたエプロンをはずし、丁寧にたたんでテーブルの上に置く。 その慣れた手つきに、俺は思わず「へぇ」と感嘆の声を漏らした。 優花「?ヒナ兄、どうしたの?」 陽向「ん……いや、優花も家事が出来るまでになったんだなと思って、可笑しくなっただけだ」 優花「私だって家事くらい出来るよ!」 陽向「ああ、いや……そういう事じゃなくてだな」 優花「?」 分からない顔をする優花に苦笑を浮かべ、俺は寝息をたてている奏に視線を落とした。 陽向「……なんか、子供の成長を喜ぶ親みたいで、俺って可笑しいな――ってね」 優花「1つ上の親って、なんか危ない内容の……というか、R指定でありそうでやだ。こう、母親の再婚相手が自分の先輩で、次第に関係を持つ、みたいな……」 陽向「……優花?」 優花「……そういう裏設定ないかな?私とヒナ兄」 陽向「真顔で設定言うな。ないから」 優花「……フラグは立たなかった!」 陽向「一生立たねえからな、そんなR指定のフラグ」 ‡
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