第一話 【EARTH】

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──西暦2012年── 太陽系に存在する、液体の水が存在するただ一つの惑星、地球。 その惑星には、緑の森があり、青い空があり、そして、生命があった。 人類。 他の動物とは比べ物にならない程の高い知能を持った種族だ。彼らは今、地球の頂点に立っていた。 しかし彼らは、頂点に居るとはいえ、他の動物達を支配しようとはしなかった。彼らは他の動物達との共存を選んだのだ。 しかし、人類はより暮らしやすく、少しずつだが、自然を壊した。動物達はより棲みやすくなるため、と、割り切った。 こうして、地球は穏やかに回っていた。 ────────しかし。 ──新西暦340年── 人類が発達したことにより、地球の環境は破壊され、緑が枯れ、大気は汚れ、光が消えた。 暗黒の雲が世界を包み、山からは溶けた岩が流れ、大地は揺れた。 何年もの間、自然を破壊し続けた人類。その代償はあまりにも大きすぎた。 人類の1/3 が死に、陸地の大半が海に沈んだ。 しかし人類は諦めなかった。 文明の最大の技術を駆使し、宇宙を移動する船、巨大宇宙船を造り上げた。 人類はこれに【EARTH】と名をつけた。 そして残された人類は、宇宙船EARTHに乗り込み、長年にわたる、新たな惑星を探す旅に出たのであった。 ────【EARTH】の歴史    第一章 67ページより─────
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