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町からは煙が立ち上ぼり、あちこちで消火作業が行われている。
蓮は先程から、険しい顔をしてうつむき、優海は目に涙を浮かべている。
無理もない。見慣れた町がこんな姿になったのだから。
拓海は何とか二人を歩かせ、家に帰した。
二人の家、家族は共に無事だった。それを確認してから、拓海は自分の家に帰った。
拓海の家も無事だった。少し離れたところに隕石が落ちたようだった。
その隕石の近くには、救急車が止まっていた。怪我人が出たのだろう。
あの隕石にぶつかったというなら、ただでは済まないだろうが。
拓海はその光景から、いや、現実から目をそらすかのように、家に入った。
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