プロローグ

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 地球のどこか…。  と言う訳ではなく、日本の東京都の五反田の地下深く、世界制服を目論む一大組織の巨大秘密基地アル…。  …でもなく、五反田のとある小さな民家ぁ…  の、すぐ後ろに位置する雑居ビル。  昼間どころか、夜になっても明かりが灯りっぱなしのビル名もなにもない三階建ての小さなビル。  会社名すら掲げられていないそんななんとも怪しげなビルの前に、下ろしたての新品スーツ姿に着せられている、不馴れ極まりない一人の青年が立っていた。 「ここッスね…」  若者の名は[紅乃鳥 信悟]  社会に出たばかりの、まだまだ初々しい青年である。    この紅乃鳥信悟には夢がある。  いずれは世界に羽ばたく映画監督を目指し、日々切磋琢磨の猛勉強をしていた。  だが、未だ実践経験の無いチェリー君。  そんな彼が夢を叶えるには実践し学ばなければならない。  っと、チェ…。もとい紅乃鳥君は考え、この名もないスタジオへと足を踏み込むのであった。 「な、なんかトゲのある声が聞こえた様な…。 まぁ、気のせいッスね。そうッスね」  はてさて、ポジティブな彼に待ち受ける困難とは一体…。
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