2、死体

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5 岡山北署へ着いて見ると、原警部は、もうすでに黒い警察自動車の運転席に、その大きな体を窮屈そうに納めていた。 僕が助手席に座ると、車はすぐにスタートした。 「事件が起きたのは、高波製作所の女子寮だ。末田敏江という女の子が、自分の部屋で殺害されたんだ」 警部はそれだけ言うと、後は何も言わず、前方をじっと睨み、黙々とハンドルを握っていた。
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