俺とねーちゃん

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 睨んでもただ意地の悪い顔でニヤニヤ笑っている俺を見て、反省させる事は出来ないだろうと判断したのか、ねーちゃんは耳から手を離し、大きなため息をはくと「今日は落ち着いて休めなかった」と小さく呟いた。 「ねーちゃんって、いつも休むために俺の部屋にくるの?」  と、その呟きに対し、笑っていた顔を少し引き締めながらそう質問してみると 「うん。どーしても落ち着かない時とか、元気が出ない時は、ゆーの近くでぼーっとすると良くなるから」  と、さも当たり前のように俺の顔を見てそんな事を言うから、何だか急に身体が熱くなって気て、思わずねーちゃんから顔を逸らしてしまった。
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