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「アイス垂れてる」
そんなねーちゃんに構わず、アイスから手を離したねーちゃんの右手を引き寄せてティッシュで拭いてやっていると、ねーちゃんは右手を俺に委ね、左手で持っていたアイスを再び口に加えた。
そして俺が黙ってねーちゃんの右手を拭いてやっていると、飽きたのか時々その手を広げたり握ったりするねーちゃんに、俺は少し苛立ちながら「じっとしてて」と言うと、ねーちゃんはアイスを加えたまま嬉しそうにふへっと顔を緩め、手を広げてそのままの状態を保った。俺の言う事を聞いたねーちゃんに対し俺は、「ん、いい子」と調子に乗って言ってみたが、ねーちゃんは調子に乗った俺を怒らずに、嬉しそうに小さくこくんと頷いた。
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