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「っんだコラァ!可愛い妹が幽霊に取り憑かれたってのに慰めの言葉も無しかコラァ!」
「じゃあ塩でもかぶっとけボケッ!」
「食塩で効くかボケッ!お清めの塩ぐらい買って来る優しさ見せろやボケッ!」
「上等だブスコラァ!」
「お前こそブスだコラァ!」
「ウルサイわよっ!アンタ達っ!」
壁越しに言い争う私達がウルサクて、階下から母が怒声を響かせ、シンッと静まり返った。
兄との口喧嘩で、ほんの少し気が紛れたからか、幽霊の事なんて頭から離れ・・・・・てないよね。
「あああぁぁぁ、なんだよぉぉぉぉ」
枕に顔を埋めて、悲観に暮れてみるものの、頭に浮かぶのは彼女の事ばかりで、そりゃ、幽霊と遭遇したら、その事ばかり考えてしまうし、これが俗に、「憑かれる」って意味なのかもしれない。
しかし、なんで、私が毎日通っている公園に幽霊なんか現れたのかと、そう思った時、疑問が生まれた。
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