公園の女

5/13

58人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
「いや、待ち合わせじゃないけど・・・・あなたも、毎日来てるね?」   「あたし、日課がランニングだから。秋葉女子でしょ?あたしも、同じ学校。二年の宮田冴子」   「二年の、柏原有希」   「同じ学年なの?何組?あたし二組」   「四組。あ、座る?」   私が立ったまま話しているのに気付いて、彼女は横にズレると、隣を勧めてくれて、私も、手に持ったタオルを首に掛けて、隣に座った。   「四組か。校舎違うから会った事ないのかな?」   「そうだね。二年だけ、2つの校舎に分かれてるもんね」   私達の学年は、入学した時から教室は変わらないけど、元から、2つの校舎に分かれていて、友達に会いに行くのに苦労する事もある。   どうして、そんな配置にしたのかは知らないし、言った所で改善する事も出来ないから、あまり気にした事は無いけど。    
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加