一人

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なにも考えずに歩いてたら なにも考えれなくなってたんだ お菓子片手に歩く僕はいつの間にか人ごみに紛れて 自分が三人称単数になってた 彼彼女お父さんお母さん 何かないかと探したら お菓子が好きってことくらいだった 何も考えず歩いてた お菓子片手に自分の道を歩いてた 少し迷って空をみる 自分が一人称単数になってた 私、私の、私が、私のもの ふと横をみると笑顔を振りまいて必死に話しかけてくるひとがいたんだ 何も考えられなくなって僕は唯一の自分を落としたんだ 横には君が歩いてて 僕も一緒に歩いてる 地面に小石がないか気をつけながら歩いてる 僕は二人称単数に話しかける あなた、あなたの、あなたが、あなたのもの いつのまにか彼、彼女の関係になってた 君に僕の大事なものをあげるよ また僕は何も考えれなくなって 三人称単数に戻ってた でもこれからは考えていくよ
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