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「笹島 遥。その子で合ってるのよね」
「はい、間違いないかと」
学校内の会議室に、男女の声が響く。
「知らぬが仏。そんな私達にどんな先制布告かしら」
女子生徒はニタリと笑みを零す。
「どう致しますか?」
「……部ごと潰すのも、私達の存続にも関わるわ」
「では、どのように?」
「笹島 遥だけを潰す。そのプランで行きましょう」
でも、と女子生徒が区切った。
「柳 隆一とやらは私達のことを悟っている可能性が高いわね……」
女子生徒は少しばかり考える。
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