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少女はまたムッとした。
「んもお!柳君もさ、なんだかんだ不満とか持ったりしてないの!?」
勢いでその場に仁王立ちをした少女をやはり冷めた目で少年は見た。
「無い」
「即答ぉー?」
少女はふと目を背けた少年に、呆れ気味な口調で聞いた。
「ああ、悪いか?文句ならいつでも受け付けてるぞ?」
表情を動かすことなく、真顔でその言葉を言った。
「んもぉ……何考えてるんだか!」
「俺が何考えてるか、お前には絶対わかんねーよ」
もう一度少女を一瞥した少年は嘲笑うように少女からまた視線を背けた。
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