211人が本棚に入れています
本棚に追加
「………」
寺松はすごく神妙な顔つきでオレを睨んできた。
「…たぶん…か………そんな中途半端じゃダメだね……優一…」
寺松の顔がどんどん近づいてくる。
ヤバイヤバイヤバイ…!!
このままじゃまた寺松のペースにのまれる。
また昨日みたいにしたくないから、オレは完全拒否。
「マジでやめろって!」
とりあえずもがきまくる。
ホントに嫌なんだよ!
マジでやめてくれ…!
嫌がってるのに、寺松はやめようとしない。
しかも拒絶すればするほど、寺松は微笑む。
「優一…?昨日はあんなに素直だったのに…」
寺松が言おうとすると、そこに聞き覚えのある声が聞こえた。
「おいお前、そこで何してる?」
「………!?」
そう、もう二度と会いたくないあいつの声。
最初のコメントを投稿しよう!