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※玲汰side 俺は重たい体を無理矢理起こして、学校に行く準備をしていた。 昨日は一睡も出来なかった。 ずっとベッドの上で、優一の顔が浮かんできて…。 後悔と未練が俺の中で渦巻いていた。 本当はここから動きたくないが、学校には行かなければいけない。 とりあえずリビングに行く。 テーブルには冷たい朝食が一人分置いてある。 俺の両親はいるようでいない。 母親も父親も、それぞれ好き勝手遊びまくってるからほぼ毎日家にはいない。 いっそ離婚すればいいのにと何度も思った。 俺はこんな親にはなりたくないと思った。 だが、結局はそんな両親から産まれた子供。 心の片隅で、自分が良ければそれでいいと思っているのだ。 だから、優一も弄んだのかもしれない。 ただの友達なら、優一は死ななかったのだ。 朝食に手をつけようとしたとき、ふと思い出した。 いつの日か、優一が作ってくれた下手くそな手料理を…。 俺は嫌々食べたが、あれは食べれたものではなかった。 しょっぱすぎて、所々焦げが目立つ。 よくもあんなものを恋人に食べさせようと思ったものだ。 今では、そんなものまでいとおしい。 俺はそのまま朝食はとらずに家を出た。
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