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俺はそいつに話しかけた。
そいつ以外、確かに誰もいないことを確認した。
そして、明らかにそいつには違和感があった。
俺としゃべっているのに、明らかに目線が違う。
まさか、こいつは死んだ優一が見えるのではないか。
なんて…俺は頭がおかしくなったのか?
そうも思ったが、きっと寝ていないから、疲れが溜まっているんだろう。
俺はそいつがなかなか場所を譲らないのにイラッときて、ついついきつい口調で当たる。
だが、そいつもなかなか怯まない。
更にイラつきがヒートアップしたときに、そいつは俺にこう言った。
「君には一杯憑いてるよ」
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