Episode:不快

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 しかし勘違いしてほしくないのは、不快に思ったから悪者だと決めつけている訳ではないと言うことだ。  あくまで、それを好きな者に対して、不快だと発言することに、不快だと言っているだけで、不快に思ったから悪者だとは言っていない。  皆さんも、自分の好きなものを悪いように言われると、不快に思うだろう。  私の好きなものが、うんこやちんこのネタであっただけである。  それから私は、糞尿拳と言うものを開発した。  自らの糞や尿、屁。果ては嘔吐物までを武器として扱う、秦の屎皇帝が編み出した究極の拳法である。  設定上は。  その糞尿拳に魅せられた者は、数多く居た。  事実である。  私は、自分と同じような境遇の者を呼びかけ、糞尿倶楽部の門下生を着実に増やしていった。  設立して一〇日が経った頃には、既に一つの組織として、その存在を周囲に認めさせていた。
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