リドルニア

9/15
前へ
/25ページ
次へ
ん? いつまでたっても痛みがこない、俺が目をあけるとそこには………。 「大丈夫かー?」 「だ、誰?」 大きくて黒い羽織を着た男が俺の前に立っていた、不思議な事に、斧は地面に転がっている。 「なんだお前?俺に逆らうつもりか?」 相手の大男、いつの間に斧を取り出したのか、いや多分あの斧自体が魔法なのか? 「お前はグリムローズからの脱獄犯だな」 俺の前に立つ男が言う、てか俺どうすればいいかな?腰抜けちゃって動けないんだけど。 「ふん!だったらなんだ!」 「グリムローズのカスがリドルニアに来んじゃねーよ」 「あぁ?!てめぇ…………死ねぇ!」 そう言って大男は斧を投げるが、男には全く当たらず、斧はどんどん地面に重なっていった。 「グリムローズのカスが……出しゃばってんじゃねえよ」 男は右手を掲げ、何か呪文を唱えた! え? 周りに転がっている斧が一ヶ所に集まってく……。 「最後に言う、神に逆らう者はどんな奴であろうと容赦はしない、それが服従の神だ」 1つになった斧達が大男めがけて飛んでいく。 「お前まさか!ガーディ……っ!がぁぁぁぁ!」 大男は一瞬で斧に刻まれ、その場に倒れて動かなくなった。 「す、すげぇ………」 「あ、お前まだいたのか」 「あの……名前…」 「あ?あー俺の名前はアレン=シェルだ」 アレン=シェル……。 どっかで聞いた事あるような……。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加