5人が本棚に入れています
本棚に追加
ん?
いつまでたっても痛みがこない、俺が目をあけるとそこには………。
「大丈夫かー?」
「だ、誰?」
大きくて黒い羽織を着た男が俺の前に立っていた、不思議な事に、斧は地面に転がっている。
「なんだお前?俺に逆らうつもりか?」
相手の大男、いつの間に斧を取り出したのか、いや多分あの斧自体が魔法なのか?
「お前はグリムローズからの脱獄犯だな」
俺の前に立つ男が言う、てか俺どうすればいいかな?腰抜けちゃって動けないんだけど。
「ふん!だったらなんだ!」
「グリムローズのカスがリドルニアに来んじゃねーよ」
「あぁ?!てめぇ…………死ねぇ!」
そう言って大男は斧を投げるが、男には全く当たらず、斧はどんどん地面に重なっていった。
「グリムローズのカスが……出しゃばってんじゃねえよ」
男は右手を掲げ、何か呪文を唱えた!
え?
周りに転がっている斧が一ヶ所に集まってく……。
「最後に言う、神に逆らう者はどんな奴であろうと容赦はしない、それが服従の神だ」
1つになった斧達が大男めがけて飛んでいく。
「お前まさか!ガーディ……っ!がぁぁぁぁ!」
大男は一瞬で斧に刻まれ、その場に倒れて動かなくなった。
「す、すげぇ………」
「あ、お前まだいたのか」
「あの……名前…」
「あ?あー俺の名前はアレン=シェルだ」
アレン=シェル……。
どっかで聞いた事あるような……。
最初のコメントを投稿しよう!