宝玉

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【災いの宝玉】それは遥か昔から存在する物。その宝玉には不思議な力がある。その力を使った王国と敵対していた王国が滅びてしまった事からそう名づけられた。人が手にしてはいけない物なのだ… 「相変わらず子供騙しかい?ばあさん」 「グレンかい?これは本当の話なんじゃよ?」 村の青年、グレンは笑う。 「まぁ子供の頃は、ばあさんの話をわくわくしながら聞いてたけどね」 「グレン兄ちゃん。話の邪魔しないでよ~」 ばあさんの話を聞いていた子供たちに怒られる。 「おっと、わりぃわりぃ。邪魔したな」 グレンはその場を去る。 「全く…」 「ねぇねぇ、おばあさん。早く話の続きを聞かせてよ~」 「そうじゃの~昔起きた戦争の話をしよう…」 「わぁーい。早く早く~」 子供たちは楽しそうにばあさんの話を聞いていた。 「災いの宝玉ね~。本当にそんな物騒なもんがあるなら今頃世界は争い中だろっての」 グレンは親に頼まれた物を買いに隣町まで行こうとしていた。
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