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頼まれた物を買い、村に戻る途中だった。
《私の声が聞こえますか?》
「ん?誰かいるのか!?」
《私の声が聞こえるのですね?》
何処からともなく不思議な声が聞こえてきたのだ。
「おい、何処に隠れてるんだ?正体見せやがれ!」
《やっと私の声が聞こえる者が現れてくれた…》
「はぁ?」
《あなたの名前を聞いてもよろしいでしょうか?》
「俺はグレンだ!あんたは何処から話してんだよ?」
《グレン。私の声が示す場所まで来てもらいたいのですが…》
不思議な声はグレンを誘う。
「自分から正体を見せないわけね。行ってやるよ」
《ありがとう。さぁ、こちらです…》
グレンは声がする方へと導かれるように歩き出す。そして、洞窟の前に着いたのだった。
「結構遠いっつーの…」
《さぁ、この洞窟の奥まで来るのです》
「一体何なんだ?こんな洞窟まで来させるなんて…つうか人なんか住めるのかよ?」
グレンは洞窟の中へ入っていった。
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