宝玉

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「真実?」 《遥か昔、覇権争いをしていた二つの王国が滅びた事は伝えられていますね?》 「あぁ…この玉の力を使おうとして滅びたんだろ?」 《先程も言いましたが私は数ある宝玉の内の一つ。遥か昔、二つの王国を滅ぼしたのは…全ての宝玉の王。滅びの宝玉なのです》 「王?滅びの宝玉?」 《全てを無に返す力を持つ宝玉です。彼は私以上に強い意志を持っています。邪悪な心を持つ人がいれば操られてしまうほど》 「そんなすげぇ力をまた人が使ったら…」 《その者が世界を望むなら…世界は滅びるでしょう…遥か昔、力を使った者は王国を望んだから王国だけが滅びた…》 「で、でも…その宝玉は何処か誰にも分からない所にあるんだろ?」 《言ったはずです…彼は私以上に強い意志を持つと。あなたのように声が聞こえた者を誘い、操っていてもおかしくはありません》 「な…?」 《私は待っていたのです。私の意志を受け継ぐ者が現れるのを…》 「意志…?」
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