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暗闇を抜けると、オブシディアンが言っていた通り真っ青な空だった。
フェイスは羽をはばたかせると無事に着地する。
「よし、『人化』」
そう呟くと髪が少し縮み、頭からは角が消えた。
手鏡が手の中にないという事象を拒絶すると簡易な鏡が現れる。
「目は赤、なのか」
そう呟くフェイスの目はサタンや邪神と同じく、澄んだ赤だった。
直後、彼の耳に誰かの泣き声が入る。
声の高さからして少年だろう。
「……主人公だな。 うん、無視決定」
そう言った後彼が少し動くと、誰か他の男性の声が聞こえ、どちらも消えた。
ギルドマスター辺りが助けたのだろうと考え、フェイスは歩みを進める。
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