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「貴方のお子さんは、今どちらに?」
フェイスが問うと、ワイルドベアは低く構え、唸り声をあげる。
『貴様、何故知っている!?』
「特殊な能力を持っていてな? 彼らの正体や貴方が暴れた理由を『把握』した」
『能力、だと? 貴様、種族は何だ?』
明らかに訝しむ声で尋ねられると、フェイスは苦笑した。
仕方が無いかと隠すのは諦めて彼は口を開く。
「――悪魔だ。 勇者だ英雄だと持て囃される奴らを消しに来た」
『なるほど、だからか……彼らに対して、いらついていただろう?』
「っ! 暴れていたのに気づいていたのか!?」
ワイルドベアが頷くと、彼は苦笑した。
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