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「……甘いな、甘過ぎて反吐が出る」
『ほう、やはりそう考えるか』
「あぁ、もしその噂が本当だったら危な過ぎるし、第一人しか信用しないようじゃ本質を見失う」
フェイスの顔は言葉とともに厳しくなっていく。
それを見ていたワイルドベアの親子は、彼が本気で怒っているのを感じ取った。
『お、落ち着け。 考えられる事も考えられなくなるぞ』
「考えなくても、もう端(はな)から答えは出てる」
そう言い、フェイスは洞窟の出口側に振り向く。
「そいつらをこうしてくる」
言いながら、右手の親指で首を切る動作。
つまりは『亡きものにする』と言う事だ。
「じゃあな。 終わったらここに戻ってくる」
そう言うと、ワイルドベア達の答えを聞く前にフェイスは転移した。
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