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結乃
「……魁斗何かあった?」
一緒に歩き始めてから10分後。さっそく気づかれたようだった。さすがは幼なじみ、隠しきれないか。
魁斗
「まあな」
結乃
「それって恋愛ごと?」
魁斗
「っっ、なんでわかった?」
結乃
「女の勘~♪」
鋭いヤツめ。
魁斗
「はぁ~~、笑わないか?」
結乃
「もち」
魁斗
「…フラれた」
結乃
「え?誰に?」
俺がフラれたと言ってから結乃がニヤニヤし始めた。俺がフラれたのを喜んでるのか?まったく、ひどいヤツだ。
魁斗
「………宮下優衣」
結乃
「…ぷっ、ふふふ…あはははっ、はははははははは」
このクソが。マジ爆笑しやがった。
魁斗
「笑わないっつったじゃねーか」
結乃
「いやー、すまんね。ははは…あー、笑い過ぎて腹いて~」
それからも結乃は何分か笑い続けてからやっとおさまった。
結乃
「何で優衣に告ったの?自分だったらいけると思ったの?」
魁斗
「好きだったから告っただけだ」
結乃
「つまんな」
魁斗
「つまんなくて悪かったな。それよりもお前はどうなの?」
このままだと俺がものすごくいじられそうだったので、多少強引ではあったが話題の中心を結乃へと変えた。
結乃
「うーーん…最近はあんまいい男いないんだよね」
魁斗
「そうか?なら俺とかどうだ?」
ふざけてそう言ってみた。
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