フラれ、殴られ、召喚され…

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結乃 「バカじゃないの?」  ふっ、なんて予想通りの解答。 結乃 「確かにさー、魁はかっこいいんだけど」 魁斗 「え?俺ってかっこいいの?」  自分ではまったく考えたこともなかった。 結乃 「あ、知らないんだ。魁ってけっこう女子の間ではうわさされてるよ」 魁斗 「へー、マジ知らんわ」 結乃 「あ…しかも結構な数から」 魁斗 「どんな感じ?」 結乃 「……まぁ話してもいいか」 魁斗 「?」  ホントはあんまり良くない内容なんじゃないか? 結乃 「実は…野性味のある大樹君と細い魁斗が、一緒に歩いてると絵になるねって」  だったら別に悪いことではないぞ?むしろいいことじゃないか。 結乃 「いやそうじゃなくて…」  何か言いたげな俺の顔を見て、そう否定した。 魁斗 「じゃなんだよ?」 結乃 「………大樹君が攻めで、魁が受けかなって…」 魁斗 「…それは腐女子からの意見だな?」 結乃 「うん」 魁斗 「なぜそれを言った?」 結乃 「なんとなく楽しそうだったから」 魁斗 「ふざけるなーーーーーーーっっ」  なんでっ、俺がっ、男とっ、しなくちゃいけないんだっ。 結乃 「まぁドンマイ」 魁斗 「っっ、言うことが違うだろっ」  すると結乃は考え、 結乃 「子供はできないよ?」  と言った。 魁斗 「それもちがーーーう」  明日から大樹を見ると吐き気がする予感がした。  時刻変わって現在夜8時。帰宅してから勉強していたが、集中力が切れたのでなんとなくぼーっとしていた。今日はフラれるし、殴られるし、ゲイネタにされた話を聞いたし…。今日マジ最悪だったな。  なんて振り返っていると寝てしまった。
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