23人が本棚に入れています
本棚に追加
4人の顔ぶれのうち、最後の1人の存在はすぐに判明することになる。
砂川くんとは連絡先を交換しあって以来、ほとんど毎日のようにメールのやりとりをしている。
とはいっても、私はほとんど受信するだけで、返信するのは2割から3割、といったところだろうか。
つまりは、もっぱら砂川くんがメールを送りつけていることになる。
返事の少ないメールを送る理由って、何だろう。
うぬぼれる気はないけど、砂川くんは私に気があるのだろう。
それはメールの文面からも十分伝わってくる。
そんな彼にずっとどっちつかずの態度を取る私は、ずるい女なのだろうか。
はっきりと気持ちを伝えてくれたら、ばっさりと斬り捨てることもできるのに、それがないから、かえって厄介だったりもする。
けれど、メールをしていて判明したことだけど、砂川くん、などとくん付けで馴れ馴れしく読んでいるけれど、実は彼のほうがひとつ年上で、大学も私の通う大学よりもレベルの高いところだった。
驚くべきことに、あの美馬翔太までも砂川くんと同じ大学だという。
あの男、侮れないかも。
最初のコメントを投稿しよう!