pain 01 封印の影

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4人の顔ぶれのうち、最後の1人の存在はすぐに判明することになる。 砂川くんとは連絡先を交換しあって以来、ほとんど毎日のようにメールのやりとりをしている。 とはいっても、私はほとんど受信するだけで、返信するのは2割から3割、といったところだろうか。 つまりは、もっぱら砂川くんがメールを送りつけていることになる。 返事の少ないメールを送る理由って、何だろう。 うぬぼれる気はないけど、砂川くんは私に気があるのだろう。 それはメールの文面からも十分伝わってくる。 そんな彼にずっとどっちつかずの態度を取る私は、ずるい女なのだろうか。 はっきりと気持ちを伝えてくれたら、ばっさりと斬り捨てることもできるのに、それがないから、かえって厄介だったりもする。 けれど、メールをしていて判明したことだけど、砂川くん、などとくん付けで馴れ馴れしく読んでいるけれど、実は彼のほうがひとつ年上で、大学も私の通う大学よりもレベルの高いところだった。 驚くべきことに、あの美馬翔太までも砂川くんと同じ大学だという。 あの男、侮れないかも。
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