ドライブ

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しかし、その男の子からは、逃げられなかった。 僕等は一様に、重い空気に押し黙り一言も発せずにいた。 山道が終わりかけ、微かに海が見える所まで着た時、運転をしていた友人が、海に見とれてハンドル操作を誤り、またもやタイヤが鳴る。 その瞬間、重い空気が、スーッと消えていくのが、分かった。
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