はじまり

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「悪いけど無理だから」 告白をされたと思われる碧先輩は、いつものように眉を寄せてきっぱりと言い放った。 女の先輩は顔を真っ赤にして、目には涙を浮かべて生徒会室を出ていった。 「……………」 なんだこの気まずい空間は…。 私はどうしていいのか分からずに自分のスカートを見つめていた。 「莉子、絶対来てくれないと思ってた」 気まずい空気の中、碧先輩の優しい声が聞こえ私は顔を向けた。 すると、またあの笑顔の碧先輩とばっちり目が合ってしまった。 .
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