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遊先輩は副会長で碧先輩と張り合える程、ファンも多い。
「やっぱり可愛いね、莉子ちゃん」
笑顔でそう言った遊先輩は私の手を取り、ぎゅっと握ってきた。
「えっと…」
「…碧、そんな怖い顔するなよ。ただの握手だろ?」
困惑する私を余所に、なぜか碧先輩は冷徹な顔で遊先輩を睨んでる。
「まったく!本当にうちの男共は…」
そんな間を割って入ってきたのは、ショートヘアーで凛としたオーラを放っている美人。
「私は佐々木 美咲。役職は書記よ。よろしくね!」
ウィンクしながらはきはきとしゃべる美咲先輩は女の私からみてもすぐに憧れる存在。
「あ、何かあったらすぐにあたしに言ってね!あたしは莉子ちゃんの味方だから」
「はい。お願いします」
私は美咲先輩に圧倒されっぱなしだった。
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