○んこwww○んこwww

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「お願い……ちょうだい……ちょうだいよぉ……」 勇の指差す先には、虚ろな瞳で虚空を見つめるオレ達と同じ歳ぐらいの竜人の少女がいた。 衣類は破かれ、全身は青あざや裂傷が覆い右腕は曲がるはずのない方向に向いている。 背中にあるはずの翼は両翼とも引き千切られて彼女の周りに打ち捨てられていた。 こんな状態だから当たり前だが、先ほど繋がれていた奴隷達の中にはいなかった者だ。 「痛いの……痛いのヤダよ……ちょうだい……ちょうだい……」 「最後まで抵抗したこいつを見せしめにして薬を射ったか……」 レートの高い竜人を一つダメにするのは、普通なら考えられないが、逆に言えば、強力な竜人をも壊すモノを所持しているという武器にはなるわけか。 どの道同じような運命を辿ることが目に見えていても、今この場でこいつのようになろうとは思わないだろう。
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