プロローグ

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なんでも知っている。 なんでも出来る。 やらなくてもそれが可能であること、不可能であることを知っている。 初めての経験が初めてじゃない。 産まれた時からそうだった。 そんな人生、果たして生きる必要があるのだろうか? 「なぁなぁ、キモやしよぉ……お前いい加減ウザいんだけど」 「そ、そんなこと言われても……」 「あ゛あ゛!!」 「ご、めんなさい」 こんな人生だ、少しぐらいスパイスがないとやってられない。 「おい……その辺にしてやれ」 だから、助けてやった。 オレの意思で、オレが助けたんだ。
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